2つのことが分かる。「きっと、孫ね」「孫のウリボウ!ネ」と妻は叫んだ。それはともかく、夜な夜な襲ったイノシシはまず小型であったことは間違いない。そして、よほどこの庭が気に入ったのか、庭の周囲をくまなく探り、チョットした隙間を見つけ、こじ開けて侵入している。
だから妻は「きっと、孫のウリボウ!」と思ったようだ。チョットした世話を焼いたことがあったので、一宿一飯の恩ではないが、懐かし気にやってくるのではないか、という。
それは何年か前に庭で私が捕まえた2頭 1 のことだ。妻は工夫して授乳させた 2 。さあ大変!、たったそれだけんことでなついてしま 3 、逃げないどころかジャレついてしまう 4 始末。
もちろん工夫して野に放したが、妻はその子どもか孫がやってくるようになったのではないか、と思えてならないらしい。