延命対策にシフト。なぜかフト、遅まきながら、アタマで分かっていたことを実践することにした。今や弱り切った私の歯だが、順番を逆にすることで、その延命に注力する。つまり、これまでのように、問題が生じてから慌てて歯科医に駆けつけるのではなく、未然に手を打つ方式(予防)への切り替えである。それが未来世代のためにも…と考えた。
昨今の病気の多くは、成人病は言うまでもなく、「自業自得」と後世の人から顰蹙を買いかねない病気が多い、と聞いている。ということは、後世の人に、「よくもまあ、あんな病気の発見や治療のために健康保険の適用を許し、平気で累積赤字を後世に残したものだ」と、あきれられかねないわけだ。医者も医者なら患者も患者だと非難されるだけでなく、政治家も票が欲しくてメスを入れなかったわけだ、と非難されかねない。
もっと早く実行していたら、部分入れ歯のまだ世話にならずに済んでおり、活舌の退化に泣かされずに済んでいたはずだ。今頃反省とは情けないことだが、北欧やNZなどの考え方にシフトして予防に徹し、定期的に歯科衛生士の世話になることにした。その時間と要する経費は治療よりはるかに少なくて済むはずだ。
短大時代に「あれほど(予防に力を入れ始めておきながら)」と、過去も振り返った。それは短大の歯科衛生課の生き残り策でもあったわけだが、国の立て直し策の一環にもなると考えていた。だが、厚い壁に阻まれ、想いを遂げられなかった。