多々覚悟すべきこと。異常気象が第一。この10年ほどは、過去75年間では覚えがない異常気象や昆虫など生物の異変を毎年のごとく体験し、覚悟を新たにした。それは、あれほどの寒さ(冬のソウルや北欧に合いにトレンチコートで出かけた)に強かったし、免疫力に配慮してきた私だけに深刻に思う。
第2は、わが国の適応力が決定的に不足しており、それがボデーブローのごとく国家に作用し始めたこと。それは、明治政府が国体を第一にして(工業化を急ぎ、富国強兵にとりつかれ)国民をないがしろにしたとがめだ。言葉の機能をあえて片手落ちにした弊害。
そして、教育方針の間違い。
これらが相まって。次代のそぐわなくなった。そうした国で生きてゆかざるを得ない覚悟が求められる。
第3は、日本人である前に人間であるのと意識転換を迫られている。100年余前に「薩摩人」や「長州人」から「日本人」への意識転換を急ぎ、「教育勅語」の押しつけで富国強兵には成功した。そこで次の段階を見誤り、「戦陣訓」をかざして無謀な戦争に挑んでしまった。2度と同じ失敗をおかさないために、日本人である前に人間であるのと意識転換を固めたい。いわんや沖縄おや。
仮想敵国を作りたくないし、仮想敵国にされるような言動は慎むべきだ。武器商人や軍閥を作り、それらの利得などに振り回されかねないし、それらに関わる人の人生も気の毒だ。