真の愛国心。かつて私たちは薩摩や長州などと言って敵対したり、争ったりしながらそれぞれ内にこもり、団結していた。その時代は、地球は無限のごとくに思われていた。
今や地球は人類の掌中にあるがごとくに身近になった。地下資源や海洋資源なども限界が見えて来た。さらに、地球温暖化など人類共通の課題が明らかになっている。
最も、世界1位の武力や経済力などを有し、世界にニラミを利かせ、人類を1つにする方が手っ取り早い。だが、その資格がありそうな強国が、時にはアメリカファーストなどと矮小な方向にカジを切りかねないのも人間のサガだ。
中途半端な国はいかにあるべきか。その1つのアイデアがEUであったのだろう。EUはユナイテッドステイツofヨーロッパを目指しているのではないと思う。その次の模索に入りながら、人間のサガと
EUは日本人を母とする1人の男のこのアイデアが結実したものだ。クーデンホーフ・光子はわが国が産んだ初の国際結婚を正式にたした女性だ。それだけに、その苦労のほどを目の当足りにして育った人だからこその発想ではなかっただろうか。
わが国(一国)の藩制時代に培ったサムライニッポンの心が出番だとう思う。人間としての覚悟と、今や地球の国制時代との認識が求められているようだが、サムライニッポンの心が出番だとう思う。なぜなら当時の日本のありようは、閉鎖社会(鎖国)の中で持続可能は発展を追求していた。今やそのやり方や心意気が地球という閉鎖時空の中で求められているように思う。しかも、その可能性を掌中におさめているのではないか。
そのような想いが、この1カ月の間に2つの小文をつくる機会を与えられた。当地「9条の会ニュース」と日本エッセイストクラブ「會報」だった。