無理してヨカッタ。医師が側に付き添い、脈拍や血圧などを計測しながら坂道を上るような運動をして心臓の調子をチェックした。引き続いて計測器を体に装着し、24時間心臓の動きをチェックする機会だった。この時に、とばかりに、日常生活での負荷はどの程度まで許されるのか、を探ることにした。
バテ気味だったが、デンマーク旅行が控えていた。畑では、翌日から5日ほどで夏野菜から冬野菜への模様替えを済まさなければならない。庭の随所では花をつけている野草の除草などの始末もする必要がある。加えて、大雨や台風への備えもあった。
これらをうまくこなせば、後は大移動と時差を伴うとはいえ、私淑する医師と同道する10日ほどの休養時間を得られる。こう考えて、勇んで検査に望むことにした。
幸いなことに、この5日の間に2人の佛教大生を迎えることになったし、未来さんも当てにできることになった。少々無理してもやり遂げたい。
気がかりな作業の中に、有機石灰づくり、雨に当てぬ間に竹の支柱のあと片づけ、腐葉土の畑への投入、堆肥(わが家の生ごみ処理機)の整備、種を落しそうな野草の除去、次年度に備えた鉢植えの準備、あるいは電柵が、向こう10日間は無事に作動するように絡まったつる植物を除去するなど、気がかりな作業があった。
もっと大事なことは、10日ほどの留守をする期間を有効に活かすために、冬野菜の苗床を用意して出て、帰宅時に本植えが出来るようにしておきたい。
このような思いで、小雨が降り出した検査日の前日、畑に出た。肌寒かったことを幸いに、小休止を挟まず、精を出した。翌日には医師にチェックしてもらえる。
問題はその前に、妻に見つかり、小言を喰らったが、無理してヨカッタ。