「方向が見えた」と、叫びたくなる心境。これはいつしか、私にとって最もありがたく思われるようになった感動である。その感動を、過去2年間の幾つかの海外旅行を通して多々得ただけでなく、「大方向までが見えた」と叫びたくなっている。
まず2つの中国の旅を経て、2つの方向を見定めた。それは日中間の先の戦争(南京大虐殺や関東軍第731部隊など)について、いかに理解を深めてゆくべきか、その方向と、未来に向けて都市建設が目指すべき方向などである。
2つの中国の旅とは、2018年の瀋陽(旧満州国「中国では偽満州国」の奉天)にある遼寧賓館(旧大和ホテル)から始まった「中国東北3省歴史の旅」と、翌年の西安城市の鐘楼から、四方の城門を望むことで終わった「南方中国歴史の旅」である。その報告書は共に作成しており、月記「『自然計画』森孝之」の一環として公表している。
加えて、昨2019年は、妻同道の「デンマークの旅」にも恵まれており、2軒の私宅での世話にもなり、HYUGGEという言葉に触れた。デンマーク人の平均所得と幸福度は、世界ランキングで共にトップクラスであり、同国民は税金を国家への預金かのごとくに見る傾向にある。そうした人たちが勤しむ質実で優雅な生活に触れ、その過程でHYUGGEという形容詞にも触れた。その後、HYUGGEが諸外国での憧れの言葉となりつつあることも知った。この旅の報告書も作成しており、同様に公表した。
おかげで私は、長年目指してきたライフワークの方向を追認できただけでなく、日本が目指すべき方向までが見えた、と叫びたくなっている。それは、次の4つの要因が重なったおかげである。まず、上の2つの中国旅行の報告書を、劉穎先生(この2つの旅を、私の要望に沿って立案し、案内願えた)が中国語訳してくださったこと。そこで、それらをまとめてHPに載せたいと願い、その「まえがき」を認め始めたが、おりしも新型コロナウイルス問題が持ち上がり、私は何かに背中を押されたように感じた。
かねてから私は、日本の国家安全保障に関する「私案」を心に秘めてきたが、この感染症問題が、この「私案」を切り札として活かす好機のごとくに気付かせたわけだ。だから、上のデンマーク旅行の報告書も劉穎先生に中国語訳を願うと、快諾いただけた。そこで、この一文を「建白書」のごとき内容に仕立て直したくなってしまった次第である。つまり、日本が目指すべき「大方向」を記したくなった。
そのような次第で、この一文は、時は今、日本が世界の和平に大きく貢献できる好機であり、その貢献が日本を世界に冠たる国として輝かせるだけでなく、サムライニッポンにふさわしい安全保障の礎を、最も合理的に築かせ得ることを訴える一文になった。
過去60年間、私は、工業文明はやがて破綻するとの予感にかられ、それに備える生き方と、次の生き方の根本思想などを模索してきた。つまり、アメリカが軌道に乗せた「欲望の解放」型とも呼びうる生き方と、複製のモノやサービスなどを工業生産し、その生産性の追求に合わせて大量消費を促し、その両者を直線的に結びつけ、いわば静脈を欠いた人体のごとく垂れ流させる社会システムなどの限界を心配してきた。
自然は2つと同じモノやコトを生じさせない。ヒトは自然の一部であり、2人と同じヒトは生まれないし、人生を歩めない。そのヒトを、不自然極まりない複製のモノやサービスなどで欲望を解放し、制御しようとする社会システムの限界を見た。
地球上のすべての人が、平均的アメリカ人のような消費型生活を一様に採用すれば、ごく短期的な帳簿上の繁栄はともかく、早晩地球を破綻させることは必定である。これに代えて、土地柄ごとに異なる自然を尊び、それを復元し維持させ得る「循環型」の、いわば静脈を備えた生き方や社会システムのあり方を追い求めてきた。
それはおのずと「創造的」にならざるをえず、この普遍化を願えば、土地柄ごとに多様な文化を生じさせることを体験的に理解した。だから、その多様性を個性として尊び合うだけでなく、それらを愛で合う社会システムのあるべき姿を夢見るようになった。
結果、「人間の解放」型と呼ぶべきポスト消費型の創造的な生き方と、その創造性を助長し、補完し合う(税制が決め手の1つになる)社会の姿が瞼に浮かんだ。やがてそれらは「自由の希求」と「欲望の解放」の峻別が、つまり美意識や価値観の転換が必要だと気付かされた。つまり、個人のライフスタイル問題だけでなく、文明の問題が関わる課題であり、まさにパラダイムシフトが求められそう、と見て取った。
そこで、この他力本願になりがちな側面(しかるべき社会の出現)は夢として取り置き、自力本願で成就しうる課題(その社会が容認するに違いない生き方)に狙いを定め、その「モデル創出」に日々励むことにした。やがてその「理念」を見定めたくなる段階に至ったが、その過程で新たな課題にも気付かされている。
このライフスタイルへの転換は(工業社会の消費型ライフスタイルに染まった心身には)苦役に見えかねない、と感じたことだ。だから、それに見合う報酬が望めるのか否かが課題になった。おのずと農業社会で育った幼い頃を思い出したり、今に残る少数民族の生き方や人類史を紐解いたりし始めたが、やがて必ず何かが用意されているに違いないとの予感を得て、それに支えられた日々になった。
結果、創出したモデルは、せいぜいアジアモンスーン地帯に適応する生き方の一例に過ぎないが、十分な報酬に恵まれたし、その理念は普遍性に富んでいる、と思うに至った。そこで、この報酬に至らせる生き方と、その理念の文字化に取り組み始めたが、その過程でこの「夢」を挫折させかねない阻害要因に痛感させられている。
報酬は3つ+αだった。まず欲望の解放に勝るとも劣らない「人間の解放」の実感である。それは、世界の誰とも違う私であったとの「気付き」と、気付く過程での「高揚感」である。つまり、この生き方が誘発させる創造力や適応力などの駆使は、潜在能力などを露わにさせるが、それらを自覚する至高体験である。
次いで、この自覚(本性に目覚めた悦び、といえそうだ)を共有する同好の士と出会う悦びや、その共感を深め合う切磋琢磨の喜びも用意されている。
さらに、この過程が醸造させる「かけがえのない間柄」の構築と、その実感が醸造する自然発生的ともいえそうな喜びにも恵まれる。それは、少数民族の村(工業文明の汚染度が低い)に出くわし、その生活を垣間見た時に発見する喜びに酷似している。それが、この歌を、この踊りを、あるいは祭りを生じさせたのだろう、と得心する。
この段階に至ると、+αにも気付かされる。それは「欲望の解放」が誘う喜びに浸っていたそれまでの己を、あるいは浸っている己を、冷徹に客観視している自分の発見である。その意識や感覚が、ここに至る過程に立ちはだかっていた、あるいは立ちはだかっている阻害要因に気付かせた。その気付きが、ついにはパラダイムシフトの必要性に想い至らせ、シフトした先の姿を想像したくならせる。
阻害要因は、これまでの「欲望の解放」を助長する工業時代の社会システムそのものである。だからパラダイムシフトが必要であり、工業時代に代わる「ポスト消費型(ポスト工業文明)時代」と呼ぶべき新時代の創出と移行の必要性に気付かせた。
そこで新課題として、この新時代を(原始時代、農業文明時代、そして工業文明時代に次ぐ)「第4時代」と呼ぶことにして、この時空の姿とこの時空が許容するライフスタイルの「原型」としての仕上げと、その明文化に取り掛かった。
それらの概観や概要、あるいはここに至る過程などは既に拙著『未来が微笑みかける生き方~AI時代の自給自足~』(2019)などにまとめており、公表している。また、このライフスタイルが誘う日々の姿は、アジアモンスーン地帯での一例に過ぎないし、2003年10月以降になってしまったが、週記として記し始めており、その後月記になったが、先に触れた「森孝之の『自然計画』」として公表してきた。
おりしも世界は、新型コロナウイルス問題で持ちきりになった。予期されていたパンデミックだが、世界の老若男女の多くは不条理と見たのか、絶望的なまでの不安や恐怖心にさいなまれたようで、世界は思わぬ方向を目指し始めた。本来は人類共通の課題として結束して当たるべき好機だが、逆に孤立や分断の方向に走り始めた。
この感染症は、あろうことか中国で発生し、日本は東京オリンピック(2020年)開催断念に追い込まれ、アメリカは現時点で、最多の感染者と死者という人的犠牲を強いられている。しかもこの度は、これまでのパンデミック以上に都市現象としての様相を露わにしており、新たな課題まで抱え込ませかねない状況になっている。それは南北問題をより深刻な面での格差問題にしかねないことである。
ここで、上の3国が「731部隊」(細菌戦に使用する生物兵器の研究・開発機関でもあり、人体実験や生物兵器の実戦的使用も行っていたとされる)問題で密接な関わり合いがあったことも振り返っておきたい。日本はこの開発実験や作戦展開で中国に計り知れない犠牲を強いた。アメリカは戦勝後、それら実験データーなどあらかたの成果物を独占取得し、その見返りとして当日本軍関係者と日本の責任を放免し、関係者はこれを機密事項にした。だから真実は未だに解明されておらず、わだかまりを残している。
また、人類はこれまで、自ら危機的状況に追い込んでいた点も振り返っておきたい。まず、過去30年間で、人類はその総重量を1.5倍に増やし、3億トンにしている。この3億トンを、哺乳類の総重量比で言えば、人類は36%である。残る60%を家畜に占めさせており、残る4%に野生動物を追い込んできた。ちなみに、かつて地球で最も栄えた哺乳動物は鯨だが、その総重量は4500万トンに過ぎなかった。
だから人類は、エコロジカル・フットプリントの物差しでいえば、既に地球の許容能力を超える生き方をしており(地球と人類の関係を、金利で生きている人に例えていえば、既に元本を食いつぶし始めており)、刻々と破綻に向かっている。
しかも、野生生物は、しかるべき時をかけて、身体的に自ら進化することで命脈を保って来たが、人類は即興的かつ人為的に環境を変えながら繁栄してきた点も認めたい。そしてこのやり方が、一元化する(化石資源偏重や大都市化など)に従って自然破壊や資源枯渇問題などの深刻度合いを加速させてきた。その弊害の集積が、地球の自然復元能力の限界を超えさせており、地球に異常気象や感染症問題などで反撃に出させ、そのバランスを取り戻そうとさせているのではないか。
それはともかく、新型コロナウイルス問題は例えようのないほどの不運かもしれないが、この度も、かつて欧州を襲ったパンデミックがそうであったように、人類共通の幸運に一転しうる余地がある点も指摘したい。もちろん、そのためには、この転換(不運の克服)を、私たちは人類共通の課題と位置付け、心を1つにして取り組まなくてはならない。しかもこの度は、前回とは逆の方向を目指さなければならない点を肝に銘じておきたい。それだけに、この度の世界的な意識の動揺(不運)を、稀有な好機到来として受けとめ、万人の幸運に転じようとする決意や覚悟が必要である。
それらを固めるために、次の3つの事実も指摘したい。まず、世界は総軍事費の数10分の1程度しか感染症対策費に割いてこなかった。次いで、男性は武器を手にすると、時にはのその分泌量を100倍にも増やす好戦的ホルモン・テストステロンを保有している。加えて日本は、先の戦争で多々罪を犯したが、これらを、戦争が人類に犯させる宿命として捉え、人類共有の負の遺産として位置付ける資格を有している点である。
つまり、男性は、テストステロンの保有とその働きを自覚し、決意すれば、その抑制(その支配からの脱却)に励みうる可能性を有している。従って人類は、決意次第で、軍事費を大幅に感染症対策費などに振り替えうる可能性を有している。加えて、日本は、憲法第9条を(90年前に批准した国際条約「不戦条約」の復活のごとくに)保有し、堅持しているが、その限りにおいてのみ、日本は過去の戦争でもたらした諸事実も客観視する立場や資格を認められてよいだろう。
そしてこの立場や資格を日本が堅持し、順守するとともに、上の2つの可能性を率先して現実化すれば、日本はこのたびの不運を幸運に変える契機の提供者になることができる。つまり、日本は、この恵まれた立場や資格を活かしきることを決断し、宣言すれば、世界に歓迎され得る千歳一隅の契機を得ているわけである。
敬虔なる中世欧州を襲ったペストの惨禍は、当事の人々の意識を揺さぶり、ルネサンスや、産業革命とか資本主義に結び付けていった。そして、これらに先行した欧州の人々は、「見えざる手」に誘われるままに工業文明を発展させ、中世とは逆の「欲望の解放」型社会を育み始め、世界に伝播させてきた。
その典型例がアメリカであろう。入植者は計らずしてコレラを新大陸に持ち込み、先住民を窮地に追いやりながら、いわば手つかずであった天然資源を、ほしいままに消費財や武器などに替える社会システムとライフスタイルを生み出した。これらは、すべての動物が共有する自由(フリーダム)の希求と欲望を解放する方向への誘いでもあり、計らずして万人を魅了する方向に作用し易く、世界に伝播した。
その挙句がグローバリズムであろう。それは、地球は大きくて浸食の余地がまだあるかのごとくに見て、アクセルを踏み込ませかねない意識であろう。日本もこれに同調し、雑多と見まがうほどの食べ物や建物を始め、土地柄に則さぬ生き方や都市までを一元的に広めてきた。こうした意識とその現実化は世界に広がる方向にあり、宇宙船地球号をここまで危機的な状態に追い込み、その野放図が南北問題だけでなく、一国内での貧富格差、家庭の崩壊、あるいは各人の孤独化などまで生じさせてきた。
それだけに、このたびの感染症問題を、変革の好機として活かすことが望まれるが、先にも触れたように、そのためにはペストの時とはまったく異なる困難の克服が求められているわけだ。工業文明は見えざる手といういわばアクセルに誘われたが、この度は自らの心の内に立ちはだかる2つの障壁を同時に打ち破らなくてはならない。
人間にとって最も難しいことは、意識の転換ではないか。しかもこの度の転換は、人間のみが忘れ去り勝ちになっていたブレーキの復元を求めるだけに難しそうだ。つまり、旧来の欲望のグローバリズムとは対極をなすグローバリズムが求められている。
それは、地球は小さくて、しかも孤独な存在であると見る「人間のみに可能な理念のグローバリズム」と呼んでよく、その普遍化である。まさにパラダイムとライフスタイルを自ら転換させる理念と決意が求められている。実は、ここに私の葛藤があった。過去60年間の私の葛藤は、この意識の転換と、それに基づく試行、並びにそれらに見合うだけの報酬の発見にいたる模索であった、と言い直せる。
ちなみに、その模索は自ずと、衣食住には「身土不二」の思想がるように、都市化も、それぞれの自然に則した歴史が培ったかつての文化を見直し、それぞれの地の気候風土などに則した工夫や構造などを尊重し、土地柄の素材や技術などを優先する方向に収斂させ直す必要性に気付かせた。そして、その多様性を尊び合うことが望まれる。
現在とは、未来を刻々と過去にする過程であろう。言葉を変えれば、現在とは、選択の余地が多様な未来を、唯一の現実に固定する過程、と言い直せそうだ。つまり、未来は極めて多様で選択の余地が多々ある虚構だが、現在とはその1つの虚構を刻々と現実に固定する過程であり、消し去り得ない過去を構築する過程でもある。
この自覚の下で、見えざる手に疑問を抱き、人類の安寧を願う個人的模索を繰り返すことになったが、やがて世界レベルでのパラダイムの転換と普遍化が人類史的に不可欠だと気付かされるようになった。しかも、その転換と普遍化をはかる上で、日本がとても恵まれた立場を占めていたことに気付かされた次第である。
そして、それが国民的自覚となり、現実化の方向に踏み出すことができれば、それが世界における日本の存在意義になるだけでなく、日本の安全保障上で、その礎を最も合理的に固めさせる方向だと睨むに至った。ときあたかも、このたびの不条理なまでの不運との遭遇である。これを幸運に転換する好機として日本が率先してこの立場と可能性を生かし、人類と地球に貢献するために立ち上がらぬ手はない、と思うに至った。
かつて日本は、ミニで且つ疑似だが宇宙船地球号のごとき閉鎖的な時空、江戸時代を体験している。500からの藩に分かれ、疑心暗鬼となって相争った殺人剣を、活人剣に代える剣道を編み出し、また、動物愛護思想を普遍させて「鉄砲狩り」まで成し遂げるなど、300年間戦争のない「足るを知る」時空、サムライニッポンを生み出している。
その後、中国の「国父」に位置付けられる孫文が、「賢母」とみた梅屋庄吉などを輩出し、アジアの解放にも貢献した。もっとも、逆の思想は一派をなし、アメリカなどを鬼畜と位置付ける立場をとり、アジアを侵略し、やがて国を敗北に追い込んだ。だが、その後は意識を一転させ、アメリカとの同盟関係へと国を誘っている。
日本は、可及的速やかに、まず戦争や仮想敵国を作ることが、いかに己を危険な立場に追い込んだり、人類に負の遺産を積み重ねさせたりしてきたかを、もちろん広島や長崎に投下された原爆被害なども含め、細大漏らさず(生態系の破壊や地球資源の枯渇化など、生きとし生けるものの生活基盤の視点から)明らかにして、率先して戦争廃絶に取り組むべきだ。並行して、世界で発生する自然災害を対象に、世界の緊急時救援隊へと自衛隊を改編し、出動を現実化させるべきだ。そしてこれらの実践を、日本の安全保障の礎の根本に据えることを誓い、永世中立国となって決行に移すべきである。
ならば、武力でも妍を競う米中に、その真の偉大さを競い合いあうキッカケにしてもらえるに違いない。いや、そう持ってゆくのが日本の外交だろう
武力的に最強国が自国第一を標榜する姿勢に疑問を感じ、閉塞感などにさいなまれているアメリカ国民も多いはずだ。必ずやその誇り高き自由(リバティー)を希求する人たちは、その自由に基づくフロンティアスピリットを宇宙船地球号の健全化に向けて再燃させ始めるに違いない。
「五位一体」政策を掲げる中国は、その1つである文化を「霊魂」と定義している。この思想は、儒教思想と相まって「欲望の解放」と「人間の解放」や、「雑多」と「多様性」などの峻別(フリーダムとリバティーの峻別に似ていそうだ)を迫るに違いなく、おのずと宇宙船地球号を人類の宿主と捉える方向に国民を誘うはずだ。誘わざるを得ない歴史と図体を持ち合せているのだから。
問題は、両国間の「背に腹はかえられぬ」猜疑心だろう。これを日本が永世中立国となって、EUなどとのバランスをわきまえ、解き放てるように動くべきだ。それは地球環境、生態系保全、感染症問題、あるいは南北問題などを人類共通の課題として位置付け、それらを収める方向へと人類の心を1つにする役目を担うことだ。
これは私が思い描いた「大方向」、つまり日本が目指すべき方向だし、採用すれば多くの日本の若者が、たとえば世界の緊急時救援隊に応募するなどして、活性化すること必定だ。だが、もちろん途方もない「夢」に終わりかねないことを承知している。
だが地球は、パンデミックを自然災害の1つ(自然の営み)として頻発させる方向にある、と見る。だから、早晩人類は「地球は1つ」との認識を行き渡らせ、画期的な打開策の現実化を願わずにはおれなくなるはずだ。
また、日本は、極端に低い食料自給率などが足かせとなり、急き立てられるようにして、次なる活路(世界における存在意義と、安全保障の礎)を探らなければならない立場にある。こうした時に、この「夢」をサムライニッポンに相応しい「大方向」として思い出してほしい。
<中国語訳>
海外旅行让我确定未来的方向
原作者:森孝之 中文翻译:刘颖
现在我很激动,心里描绘着未来的鸿图。这无论对谁来说,都是在无形中获得最有幸的体验。过去2年里的几个海外旅行增强了这个感动,让我看到了未来的一个大方向。
首先通过两次去中国的旅行,确立了两个方向。那就是需要对中日之间以前发生的战争(南京大屠杀和关东军第731细菌部队部隊等)加深理解。还有为了未来都市的建设而树立目标。
两次中国旅行,第一次是在2018年,去了沈阳(旧满洲国“在中国被称为伪满洲国”的奉天)。旅游团从辽宁宾馆(旧大和饭店)开始,体验了“中国东北3省的历史之旅”。第二年的“中国南方历史之旅”是在西安城的钟楼上,眺望四个方向的城门结束的。这两个游记写在月刊《自然計画》森孝之 作为确定未来方向的一个环节发表。
此外,2019年有幸和妻子同道去“丹麦旅游”。我们在那里受到两处朋友的热情款待,还了解到“HYUGGE /舒适惬意”一词的含义。丹麦人的平均收入和对幸福的感度都占世界的上游。它们的国民有个倾向就是向国家交税就像往银行汇款一样。人们辛勤工作,享受素质高雅的生活,从中产生了“HYUGGE”这个形容词。后来,“ HYUGGE”成为诸国羡慕的一个生活方式。这个游记也写在月刊发表了。
这样不但让我长年计划的人生方向有了一个追认的机会,而且看到了日本应该明确的方向。能够这样是因为以下的4个原因重合在一起。首先,以上的2个中国旅行报告,由刘颖女士(按照我的要求,安排这两次旅行,并为我们导游)翻译成中文。我打算把它总结后,登载在HP上。在开始写“前言”的时候,正赶上新型冠状肺炎的问题开始突出,促进我写了这篇文章。
主要有三个原因,以前我就在心里对日本国家的安全保障抱有自己的见解。这次的病毒感染症带来的问题,给我创造了拿出这个“私下方案”的良机。所以,请刘颖女士将丹麦旅行也翻译成中文,她欣然答应。这成了我开始编辑书写这篇“建议书”的主要原因,于是就写下了日本应该确立的“未来的一大方向”。
这篇文章正是在目前的非常时期,有机会让日本为世界和平做出貢献。国际贡献不但能让日本作为世界的首国辉煌灿烂,而且能为具有武士精神“尊重道义,无私利他”的日本建立一个坚实的安全保障的基础。在此,以这篇文章推荐最合理的建立方法。
过去的60年里,我曾经预感工业文明迟早要衰退,而在生活上做了一些准备,并一直独自摸索新的人生的根本思想。我对美国开动“解放欲望”的列车,追求物质的生活方式和工业生产复制品与服务,以及在追求生产性能的同时促进大量的消费很担心。因为将这两者用直线连接的话,就像一个缺乏静脈的躯体,这种社会体系是很薄弱的。
在大自然里,不会存在和发生2个完全相同的物体和现象。我们人类也是大自然的一部分。所以不会有2个完全相同的人出生,也不会有与他人同样的人生。如果社会组织使用极其不自然的复制物品和服务等解放欲望,将人封闭在欲望的时空里控制的话,这种社会体系的局限性终归会暴露的。
地球上所有的人如果都过美国平均的消费型生活,也许会有短期GDP等的利益和繁荣。但是必定导致地球的灭亡。与此相反,地球公民追求的是尊重当地独特的自然环境,将它复原和维持的“循环型”生活。也就是和人体同样具有静脈的生活方式和可以实现这些的社会体系。我期待并一直追求这种生活。
自然的生活不是消费型而是属于“创造型”的。通过这些旅游体验,理解和普及这种生活方式,在各地会产生多种多样的文化。所以,这种多样性不但作为个性被共同体的成员们相互尊敬和爱戴,而且社会体系应该让人们感到幸福和富裕。我梦想着这个应有的文化姿态。
为了这个梦想,我做了各种具体的尝试。结果,代替“解放欲望”型的生活,我的脑里浮现出被称为“人类解放”的家庭消費型的创造性人生,和采用助长创造性,相互帮助体系的社会姿态(纳税制度是最重要的事项之一)。
将此梦想具体化的过程中,不久我又发现,要想向创造型人生和支持它的社会转变,就需要严格区别“自由的希求和欲望的解放”,更需要转换审美意识和价值观。这不仅是个人生活品味的问题,还关系到文明的课题。看来是要求我们做模式上的转变。
这些是祈愿他人力量(应该有社会出现)的梦想,所以只好放下。但是对可以自力成就的课题(社会应该允许的人生创造)就马上定好目标,把它作为一个“模式来创造”日夜勤奋地去实现。在这个过程里,发生过石油危机和泡沫经济的崩溃,我被眼前的安泰和利益损失所迷惑,感到需要控制自我之策的重要性。后来这个作为控制措施的“理念”创造了一个更理想的模式,达到确信的阶段。在这个过程中,又发现了新的课题。
我感到这个生活模式的转换(对习惯于工业社会消費型生活方式的心身来说)有可能被看作好像是在服苦役。课题是能不能得到相应的报酬。我自然想起在农业社会长大的儿时记忆。现今遗留的少数民族自给自足循环型的生活模式和当地调查时的经历和感受,以及人类史的真相被渐渐读解和弄清,我预感一定会有收获预备其中。这个期待对我每天的工作“创造模式”是个鼓励和支持。
结果,我和家人创造的模式成为适于亚洲季节性地带生活的一个例子。并且获得足够的报酬,感到它的理念是富有普遍性的。所以决定把这个给予我报酬的生活模式和它的理念用文字记录下来,但是当我开始做这些的时候,痛感到有可能使梦想受挫折的几个阻害的要因和去除它是多么困难。
知道了报酬有3个+α。首先让我欣喜的是有“人类解放”的实感,它绝对不亚于人们欲望的解放。这让大家觉察到与世界所有人的不同,认识到这些的过程充满了一种类似高扬感的爱心。开始这个生活模式的人都会被诱发驱使创造力和适应力,让潜在能力更加明显。自己发现这些变化的过程是无比喜悦的体验。
下一个觉醒是(所有本性觉醒的喜悦)。让我发现遇到拥有同一嗜好的朋友也是一种喜悦。我们一起加深共感,切磋经验。
此外,在这个过程中酿造“重要关系”的实感和构筑自然产生的同志般的喜悦都是很难得的。这些和访问少数民族村(工业文明的污染度较低),在那里看到人们生活时产生的喜悦有些相似。我在心里钦佩,这些喜悦通过人类大脑相互产生共鸣,原来这支歌、这种舞,这些传统活动都是由此产生的。
到了这个阶段,大家都能觉察到+α的存在。那就是非常冷静地客观自己沉浸于或者曾经沉浸于“解放欲望”的诱惑。觉察到这些意识和感觉阻挡了到达目标的道路,知道了阻害的要因是什么。这个发现,让我认识到模式转变的必要性,想象着变换后的它的时空姿态。
我发现阻害的要因是为了助长“解放欲望”的环境污染和无计划的用尽资源等,以及优先经济政策的工业时代的社会组织。所以更有必要转换模式, 让“家庭消費型(地位工业文明)时代”来代替工业时代。感到创造和转移新时代的必要性。
作为新课题,我把新时代叫做“第4时代”(在原始时代、农业文明时代、工业文明时代之后)。为了建立这个时空的姿态和这个时空所容许的生活模式,作为“原型”努力创造出一个模式,并把它用明文记录下来。
它的概观和概要,以及整个过程已经写在著作《未来向我们微笑的人生~AI时代的自给自足》(2019)等书里,正式发表。虽然我每天生活的这个模式,只是亚洲季节性地带的一个例子而已。2003年10月以后,因为年纪大了,我开始把周刊改为现在的月刊形式,发表在上文介绍的“森孝之的《自然计划》”里,供后人参考。
正赶上世界遇到新型冠状病毒蔓延的问题。世界性的大流行是在预测中的。但是全世界的男女老少都把它看作不合理的灾难,甚至陷入绝望,不安和恐怖中。世界正在向没有预测的方向走。本来这是一个机遇,人类应该作为共通的课题,团结一致地去解决问题。可是相反,工业时代的社会体系使世界走向孤立和断裂的方向。
这个感染症偏偏在中国发生,日本的东京奥林匹克运动会(2020年)无法举办,美国现今是世界感染和死亡最多,牺牲最大的国家。这次世界性的大流行,把都市现象毫无保留地呈现出来,实际给人们设立了新的课题。其中包括韩国北朝鲜的南北问题,他们在医疗技术和医疗设施等方面存在超次元的差别,现在更加深刻化,贫富的差距也更明显了。
在此,应该提到以上的3个国家在“731部队”(研究开发细菌战使用的生物武器的部队,进行人体实验和生物武器的实战使用)的问题上也具有紧密的联系。日本在开发实验和展开作战中,给中国带来了巨大的牺牲。美国战后占有了这些实验数据等大部分的成果。作为相抵条件,日本军有关人员的罪行和日本的责任被免除了。日美的内部人员把这些作为机密事项进行惨无人道的处理,所以至今事实尚未解明,给中日关系留下隔阂。
此外,还应该回顾一下人类将自己逼入危机状态的历史。首先在过去的30年里,人类让自己的总重量增加到1.5倍(3亿吨)。这3亿吨就哺乳类的总重量来说,人类占36%,家畜占60%,野生动物只占4%。再谈一下地球以前最繁荣的哺乳动物“鲸鱼”的总重量也不过是4500万吨。
所以按照地球环境容量指标来说,人类的生活方式已经超出了地球的容许能力(如果把地球和人类的关系用利息来比喻,依靠利息生存的人类已经开始吞食他的本钱),时刻面临破产的危机。
再有,野生生物经过时间的考验,将自己的身体通过进化来保存命脉。但是不得不承认,人类是随意而且人为地改变环境来繁荣自己。随着这种做法的一元化(偏重于化石资源,以及大都市化等)加快了破坏自然和枯竭资源的速度,使问题更加严重。这些弊害的积累已经超过了地球的自然回复能力的界限。地球以异常气候和感染症的问题来进行反击和警告,以挽回它的平衡。
换句话说,新型冠状病毒的问题虽是无法比喻的不幸,但像这次世界大流行的病疫以前也袭击过欧州。我想指出的是,这里存在将不幸转变为人类共通的幸运的余地。当然,为了这个转换(克服不幸)应该作为人类共通的课题。大家同心协力地去争取。而且应该铭记在心的是,这次我们的目标是和过去相反的。所以更需要我们把意识上的动摇(不幸)作为稀有的良机来看待。将它转换为万人的幸运,这需要一大决心和行动。
为了使此决意和精神上的准备坚实牢固,我想指出3个事实。首先世界只将总军事费用的10分之1左右用于感染症的对策上。其次,男性手里如果有武器的话,他的好战荷尔蒙男性激素的分泌量有可能增加100倍。日本在先前的战争中犯下滔天大罪,告诉我们战争侵犯人类的宿命,我们有责任和资格将这些人类共有的负遗产保留下来。
也就是说,男性应该理解荷尔蒙男性激素和它的作用。如果下决心,就可以抑制,并努力脱离它的支配。只要下决心将军事费用大幅度用于感染症的对策上,是有可能改变现状的。日本既然拥有并且坚持宪法第9条(90年前批准的国际条约“不战条约”的复活)对过去战争的事实,应该站在客观的立场上有资格去保护和记录传播这些史实。
如果在此立场坚持和遵守和平条约,率先实现上述的2个可能性,日本将会成为将此不幸化为幸运的良机提供者。也就是说,如果借此有利的立场和资格决议宣言的话,一定会受到世界的欢迎,是一个千载难逢的机会。
让人敬虔的中世纪的欧州,也曾遇到鼠疫的灾难。它动摇了当事人的意识,也牵引了文艺复兴和产业革命以及资本主义的发展。与此先行欧州人被“看不到的手;欲望”招去发展工业文明。于中世纪相反,开始培养“解放欲望”的社会,并将它传播世界。
它的典型之例莫过于进入北美大陆的一群人了。进入殖民地的人把传染病霍乱痢疾带到新大陸,先住民被逼入困境。结果不用下手就得到了天然资源,将此变为莫大的消费财产和武器等,创造了新的社会系统和极其独特的生活方式。这些是所有动物共有的对自由的希求和向欲望(本来作为本能具有的制御能力)解放的方向引诱。容易让不计万人被此方向所吸引,并传播于世界。
结果它蔓延全球,好像看出地球还有不少浸食的余地,而加快油门。日本也同意这种做法,开始消费种类繁多的食品和建筑。生活方式忽视国土缺少资源和农业耕地的个性,都市被扩展为一元化。这种意识和它的现实化具有扩展到世界的倾向。宇宙飞船地球号已经陷入无比危机的状态,撒野的并不只是南北朝鲜的问题,日本国内也在发生贫富之差、家庭离散、还有各人的孤独化,以及野生生物灭绝等问题。
所以希望这次发生的感染症问题能够成为变革的良机。如先述所提,这必须采取于鼠疫时代不同的克服困难的方式。并且自觉而行非常重要。工业文明被一双看不见的手招来,又加快了油门。可是这次我们要在心里同时突破2面坚实的墙壁。
首先对人类来说,最难的莫过于转换意识。而且,这次大转变是让人们将已经加快的油门速度减缓(本能具有的制御能力)这就更难了。就是说,面对促使解放的陈旧欲望的全球化,要有一个相反的新的全球化才能克制它。
那就是普及只有人类才可能有的理念“世界一体化”,我们能够意识,想做就能够做到。将地球小型化,看作是一个孤独的存在。这需要将范例和生活模式转换的理念和决意。实际对此我也曾苦恼矛盾过。可以说,这个意识转变和以它为基础的尝试,还有对此的报酬等,都需要长时间的摸索和发现。
值得一提的是,这些摸索让我的衣食住都离不开“身土不二”的思想。都市化同样应该遵守自然规律,重视历史培育的文化,尊重各个地方的气候风土等,需要下工夫去构造。这些让我懂得优先当地的素材和技术等的重要性,有必要收敛行动,在普遍化的基础上相互尊重对方的多样性。
现在是将未来一步步走过去的过程。换句话说,现在可以在选择上留有余地,将丰富多彩的未来固定成现实的过程。也就是说,未来是极其多彩的,带有选择余地和众多的虚构成分。现在是将每个虚构一点点变为现实的过程,也是构筑将要消失的过去的一个过程。
在这种意识下,我对“看不见的手”怀有疑问。它不是出于个人利益的“未来愿望”,而是在希望人类的安宁,想象“必然的未来”,在未来世界容许的生活之一“创造模式”和希望接近它根本思想的日子里,我既期待又带着紧张感。开始个人摸索新的人生的同时,感到实际比我想象的要舒适得多,又不必抱有歉意,而且在经济上获得余裕。觉察到世界规模的范例转变和普遍化是人类历史不可缺少的一个阶段。而且在转变和普遍化的基础上,还让我知道日本占有非常有利的地位。
如果日本国民也能有同样的意识,向现实化的方向迈出一步的话,我认为日本的存在意义不但在世界会有更大的影响,日本的安全保障也能在此基础最合理的得到稳固。正是现在遭遇这个不测病疫的时刻,日本应该利用自己的立场,率先将不幸转为机遇,有可能将它变为幸运。我们要为人类和地球(作为生物,为了生物)做出尽可能的贡献,还必须站起来转让给未来世代一个具有可能性和持久性的有价值的地球。
过去的日本曾经体验好似迷你宇宙船地球号的封闭时空,那就是江戸时代。以前有500个组织(藩)将疑心疑鬼拼杀用的杀人剑,变为活人剑(创造了剑道)他们还普及爱护动物的思想,实行了“没收猎枪”等制度。江户时代的300年之间从未有过战争,人们在此期间“知足常乐”,并创造了武士日本文化的原型。
以后,被称为中国国父的孙文(孙中山)尊敬的梅屋庄吉等辈出,为解放亚洲做出贡献。但是相反的思想形成势力,将自身的立场与无情的美国并列。然后煽动国民侵略亚洲,将国家逼上败北的绝路。随后这一派马上转变意识,与美国达成同盟关系。改变了国家应走的道路。
日本应以可及的速度来将过去的史实明确,迈入战争和设立假想敌国将自己逼入危险的立场,人类重复的负的遗产(当然包括广岛和长崎原子弹的受害情况)仔细地调查和公布。以破坏生态和枯竭地球资源,生物生活的基本视点来看问题,率先开展废除战争的运动。同时,以世界发生的自然灾害为对象,将自卫队编入世界紧急时刻的救援队,实现出动和派遣。还要将这些实践作为日本的安全保障基础的根本来宣誓,作为永世中立国家采取实际行动。
那样可以让不惜使用武力来争上游的美国和中国,各自在艺术和医疗等领域为了真正的民生而竞争,率先为创造世界具有持续性的第4时代而相互呼应,认识到什么是真正的伟大和强国。我想维持GDP3位的日本外交可以给两国创造一个改变的机会。
我在多次采访美国时感到很多美国人同样对使用武力来维持最强国家,以自国第一为标语的姿态抱有疑问,抱有莫大的封闭感。日本在立场上处于精神源泉,定会构筑未来志向的真正同盟关系。人们希求令人骄傲的自由,这样的自由起源于开拓者的灵魂,他们一定会为宇宙飞船地球号的健全化而再次燃烧热情的。
另外,中国高举“五位一体”的政策旗帜,其中以文化作为“灵魂”来定义。这个思想和儒教思想相互影响,和解放欲望,解放人类,多杂,多样化都有严谨的不同。类似“开放和自由”的不同。他们认为自己是人类的宿主,一定会让国民坐上宇宙飞船地球号。根据历史和形势这也是不得已的选择。如果中国人都消费与美国平均的粮食,马上就会引起世界混乱。
问题是两国之间存在是否能“顾及大局”的猜疑心。这样日本就更应该成为永世中立国,和EU等保持平衡,利用日本坚持的立场,放开手脚地行动。地球环境、保全生态系,感染症问题、以及南北朝鲜问题等,作为人类共通的课题,人类为了解决它,应该团结一致地担负起自己的责任。
这些就是我描绘的“世界大方向”,当然也是日本应该确认的方向。如果它被采用的话,日本的年轻人在世界陷入危机的时刻可以报名加入救援队,必定大显身手。但是,破坏環境和耗尽资源的现象极其严重,至今还在优先经济政策的国情实在让人担忧。我也知道这可能是个无比遥远,难以实现的梦想。
但是地球今后有可能频繁发生世界大流行等自然灾害,作为自然的某种现象。所以人类早晚要将自己的意识转移到“地球只有一个”上,将大胆的解决对策现实化。如果不的话,作为生物我们可能无法生活在这个地球上。
此外,日本的立场处于食品自给率极端落后的状态。为了弥补这个致命的缺点,我们从明天开始就必须尽快采取行动,去寻找下一个活路(这就是在世界的存在价值,和安全保障的基础)。如果到了时机,请大家想起这里提出的“大方向”,与武士日本相符合的梦想。这就是我发表此文的心愿。
<英語訳>
Travel allowed me to set the direction for the future
English translation by Mayumi Kita
(注:《海外旅行让我确定未来的方向》可以阅览日文/英文/中文版
Now I'm very excited, and I'm depicting the future in my heart. For me, it's the most fortunate experience I've ever had. Several overseas trips in the past two years have enhanced this feeling and let me see a general direction in the future. Overseas trips indeed allowed me to set the direction for the future
First of all, through two trips to China, two directions were established. That is, we need to have a deeper understanding of the previous wars between China and Japan (the Nanjing Massacre and the 731 bacteriological army of the Guandong army, etc.). Also there are goals for future urban construction.
Two trips to China, the first in 2018, we went to Shenyang (Fengtian, the old Manchurian State "known as the puppet Manchukuo in China"). Starting from Liaoning Hotel (old Dahe Hotel), the tour group experienced the "historical tour of three provinces in Northeast China". The second year's "historical tour of southern China" ended on the bell tower of Xi'an City, overlooking the gate in four directions. These two travel notes were written and published in the monthly “Nature Plan” by Takayuki Mori.
In addition, I was lucky to go to Denmark with my wife in 2019. We were treated warmly by two friends there and learned the meaning of the word "HYUGGE". Danes have the highest average income and happiness in the world. Their citizens have a tendency to pay taxes to the country like remittances to banks. The adjective "HYUGGE" comes from people's hard work and elegant life. Later, "HYUGGE" became the envy of a lifestyle. The travel notes were also published in the monthly magazine.
This not only gives me a chance to recognize the direction of my long-term plan of life, but also sees the direction that Japan should aim for. This is because the following four reasons overlap. First of all, the above two travel reports in China were translated into Chinese by Ms. Liu Ying (arranged these two trips and guided our tour according to my requirements). I plan to summarize it and publish it on Homepage. At the beginning of writing "preface", the problem of new coronavirus began, which pushed me to write this article.
Thirdly, I always had my own views on the security of Japan. The problems brought about by this virus have created a good opportunity for me to come up with "my personal idea". Therefore, I asked Ms. Liu Ying to translate the Danish tour into Chinese, and she readily agreed. In this way, I began to edit and write this "proposal", that is, to write down the "one major direction for the future" that Japan should establish.
This article is in the current extraordinary period, has the opportunity to let Japan contribute to world peace. The international contribution can not only make Japan brilliant as the first country in the world, but also establish a solid security foundation for Japan with samurai spirit, respect for morality and altruism. In this paper, I believe that the most reasonable method is recommended.
In the past 60 years, I had a premonition that the industrial civilization would decline sooner or later, and I made some preparations in my life, and have been groping for the fundamental idea of a new life. I am very worried about the United States launching the train of "emancipating desire", pursuing a material lifestyle and industrial production of replicas and services, and promoting large-scale consumption while pursuing production performance. Because if the two are connected in a straight line, like a body without veins, the social system is very weak.
In nature, there will not be two identical objects and phenomena. We are also part of nature. So there won't be two identical people born, and there won't be the same life. If social organizations use the extremely unnatural reproduction of goods and services to liberate and control people's desire, its end will come soon.
If all the people on earth live an average American consumption life, they may have short-term benefits and prosperity. But it must lead to the extinction of the earth. On the contrary, my pursuit is to respect the local unique natural environment and restore and maintain a "Circular" life.
It's a lifestyle and social system with veins. The natural life belongs to "creative". Through experience, understanding and popularizing this lifestyle, there will be a variety of cultures in different places. Therefore, I began to imagine in my mind that this diversity is not only a mutual respect for personality, but also should be cherished by social institutions.
After personal experiment in order to clarify this dream, the image of new society came to my mind. Such society foster creativity and helping each other (tax system is one of the most important matters), and it should be called human liberation type in the time of Post-consumption. After contemplation I found that the strict difference between the desire for freedom and the liberation of desire is the need to change aesthetic consciousness and values. This is not only a matter of personal taste, but also a subject of civilization. It seems that we are required to change the mode.
These are the dreams of praying for the power of others (there should be a society), so we have to put them down. But we should set a goal for the subject that can be achieved by ourselves (the life that society should allow) and set it as a "model to create" and work hard to achieve it day and night. However, after experiencing oil-shock and financial bubbles, I noticed that everyone gets distracted by the immediate safety and gain/loss. Some kind of self-control measures are necessary and the "idea" of my style came to the stage of conviction and spent days of “model to create” but in this process, new subjects have been found.
I feel that this shift in lifestyle (for the mind and body accustomed to the consumption lifestyle of industrial society) may be seen as servitude. The topic is whether we can get the corresponding reward. Naturally, I remember growing up in an agricultural society. The living patterns of ethnic minorities and the truth of human history have been gradually understood and clarified. I have a hunch that there will be gains to prepare for them. This is an encouragement and support for my daily work.
As a result, the model our family created became an example of life in the seasonal zones of Asia. And get enough reward to feel that its idea is universal. So I decided to write down the rewarded lifestyle and its philosophy in writing, but when I started doing this, I felt that there were several obstacles that might frustrate my dream.
There are three alpha plus rewards. First of all, let me have the reality of "human liberation", which is no less than the liberation of desire. It made me feel different from everyone else in the world, and the process of realizing this was full of a sense of exaltation. This lifestyle elicitation drives creativity and adaptability, making potential abilities more visible. It's a great joy to discover these changes.
The next awakening is (the joy of awakening Nature). I noticed such joy when I meet people who have the same hobby, and deepen mutual feeling and learn from each other.
In addition, the relationship between "real" and "real" is very important in the brewing process. These are similar to visiting ethnic villages (where the pollution level of industrial civilization is low), and the joy of seeing people live there. I admire in my heart that this song, this dance, these traditional activities are produced in this way.
At this stage, the presence of plus α is also detected. That is to be very calm and objective, immerse or have been immersed in the temptation of "liberation desire". Be aware that these consciousness and feelings are blocking the way to the goal, and know what is the main cause of obstruction. This discovery made me realize the necessity of pattern transformation and imagine the posture after transformation.
It is precisely the social organizations of the industrial age that encourage the "desire for liberation" that prevent harm. So it is all the more necessary to shift the paradigm and replace the industrial age with an era of household consumption (positional industrial civilization). I feel the need to create and shift a new era.
As a new subject, I call the new era "the Fourth Era" (after the primitive era, the agricultural civilization era and the industrial civilization era). I establish the attitude of the space-time and the "prototype" of the life mode allowed by the space-time, and record it in clear text.
Its overview and summary, as well as the whole process, I wrote book "Life the Future Smiles Upon - Self-sufficiency in the AI Age" (2019) and other books published earlier. And the pattern of my daily life is only one example of the seasonal zones in Asia. After October 2003, I began to publish the above-mentioned "Nature plan by Mori Takayuki" in weekly form, and now in the form of monthly magazine.
And the world is now encountering the novel Coronavirus. A worldwide pandemic is predicted, but men, women and children all over the world see it as an irrational disaster, even plunged into despair, insecurity and terror. The world is now heading in an unpredictable direction. This is an opportunity for mankind to solve the problem as a common subject, but the world is moving towards isolation and fragmentation.
Coronavirus first happened in China. Japan's Tokyo Olympic Games (2020) could not be held. The United States is home to the largest number of infections, deaths and sacrifices. This world-wide epidemic has presented the urban phenomenon, and has actually set up a new topic for people. This includes North-South problem, and now it is more profound and the gap between the rich and the poor is more obvious.
It should be mentioned here that the three countries above also have close ties on the issue of "Unit 731" (Unit researching and developing biological weapons for use in bacteriological warfare, conducting human experiments and the actual use of biological weapons). Japan has brought great sacrifice to China in its development experiments and operations. The United States had most of the experimental data and so on after the war. In return, the crimes committed by Japanese military personnel and Japan's responsibility were exonerated. Insiders manage these as confidential matters, so the facts have not yet been revealed, leaving a gap in China-Japan relations.
In addition, we should also review the history of human beings pushing themselves into a state of crisis. First, in the past 30 years, humans have increased their total weight to 1.5 times (300 million tons). In terms of the total weight of mammals, humans account for 36%, domestic animals account for 60%, and wild animals account for only 4%. Again, the most prosperous mammal on earth, the whale, weighed only 45 million tons.
Therefore, according to Ecological Footprint, the indicators of the earth's environmental capacity, the way of life of human beings has exceeded the allowable capacity of the earth (if the relationship between the earth and human beings is compared with interest, the people living on interest have begun to devour his capital), and are always facing the crisis of bankruptcy.
What's more, wild animals have evolved their bodies to preserve their lifeblood through the test of time. But we have to admit that human beings change the environment randomly and artificially to prosper themselves. With the centralization of this practice (focusing on fossil resources, as well as urbanization, etc.), the speed of destruction of nature and depletion of resources has accelerated, making the problem more serious. The accumulation of these evils has exceeded the limit of the earth's natural recovery ability. The earth counterattacks and warns against the problems of abnormal climate and infectious diseases to restore its balance.
Novel coronavirus is an unfortunate problem, however, I would like to point out that there is room to turn misfortune into common human luck, like the pandemic which attacked Europe long time ago. Of course, for this conversion (Overcoming misfortune), we should position this event as a common subject for mankind, and we all work together to fight for it. And it should be borne in mind that our goal this time is the opposite of the past. Therefore, it is even more necessary for the world to treat the vacillation of consciousness (misfortune) as a rare opportunity. It takes a lot of determination and action to turn it into a blessing for all.
To determine our mind, I would like to point out three facts. First of all, the world only spends about one tenth of the total military expenditure on infectious diseases. Second, if a man has a weapon in his hand, his production of the combative hormone, testosterone, may increase 100 times. Japan has committed heinous crimes in the previous wars, telling us that war violates the fate of mankind, and we have the responsibility and qualification to preserve these shared negative heritage of mankind.
In other words, men should understand that they have testosterone and its role. If you make up your mind, you can restrain it and try to get rid of it. It is possible to change the status quo as long as we are determined to spend a large amount of military expenditure on the countermeasures against infectious diseases. As long as Japan has and adheres to Article 9 of the Constitution (the resurrection of the international treaty "no war treaty" ratified 90 years ago) on the facts of past wars, Japan should be qualified to protect, record and disseminate these historical facts from an objective standpoint.
If Japan adheres to and abides by the peace treaty and takes the lead in realizing the above two possibilities, Japan will become a good opportunity provider to turn this misfortune into luck. In other words, if we take advantage of this favorable position and qualification resolution declaration, we will certainly be welcomed by the world, which is a once-in-a-lifetime opportunity.
Europe in the medieval era, which was pious, also encountered plague disaster. It shaked up the consciousness of people at that time, and led the Renaissance, the industrial revolution and the development of capitalism. With this, the European people developed industrial civilization, led by "invisible hand". On the contrary to the medieval era, it began to cultivate a society of "emancipating desire" and spread it to the world.
The typical example may be the United States. The colonists brought the infectious disease cholera to the new world, and the indigenous inhabitants were forced into predicament. As a result, the colonist obtained unused natural resources, which can be turned into huge consumption property and weapons, creating a new social system and lifestyle. These are the common desire of all animals for freedom and the temptation to the direction of liberation desire. It is easy to attract tens of thousands of people in this direction and spread it to the world.
This led to globalization. It spread all over the world, as if to see that the earth still has a lot of room for immersion, so it speeds up the accelerator. Japan agreed, and began to consume a wide variety of food and start construction. The life style ignored the land individuality, and the city was expanded to be unitary. This kind of consciousness and its realization tend to extend to the world. The spaceship Earth has been in a state of great crisis. It is not only North-South problem, but problems such as the gap between the rich and the poor, the separation of families, and the loneliness of people.
So I hope that the Coronavirus will become a good opportunity for change. As mentioned earlier, this has to be done in a different way in the plague era. Industrial civilization is beckoned by invisible hands which acted as accelerator. This time, however, we have to break through two solid walls in our hearts at the same time.
The most difficult thing for human beings is to change consciousness. What's more, the big shift required to make this time is to restore the break, which only humans tend to forget. That is to say, in the face of globalization of obsolete desires, we must have a contrary globalization in order to restrain it.
That is to popularize the globalism of philosophy that only human beings can have, that is to regard the earth is small and lonely existence. This requires the idea and determination to transform paradigm and lifestyle. In fact, I have been troubled and contradictory about this in the past 60 years. It can be said that the change of consciousness and the attempt based on it, as well as the reward for it, need a long time of exploration and discovery.
It is worth mentioning that these explorations made me realize that urbanization should abide by the laws of nature, attach importance to the culture cultivated by history, and respect the climate and customs of each place, etc., and give priority to local materials and technologies, just like the concept of Shindo-Fuji: inseparability of body/mind and geographical circumstances. And it is required to respect each other’s diversity.
Present time is in the process of making the future into the past every moment. In other words, present is the only process which fix it one reality from various possibilities of the future, and create the past no one can erase..
When I became conscious of this, I had doubts about the invisible hand. In the hope of human peace, and began to explore a new life, at the same time, aware of the world scale paradigm shift and universality is indispensable to human history. Moreover, on the basis of transformation and generalization, I realized that Japan had a very favorable position.
If people can have the same consciousness and take a step towards the realization, I think the significance of Japan's existence will not only have a greater impact in the world, but also ensure the security of Japan on this basis. It is at this moment of unexpected disease that Japan should take advantage of its own position and take the lead in turning misfortune into opportunity, which may turn it into luck. We want to contribute as much as possible to human beings and the earth.
In the past, Japan has experienced a closed space-time similar to the mini spaceship earth, that is, Edo period. At that time, Japan was divided in 50 feudal domains. It changed the killing sword into Kendo, Japanese fencing. They popularized the idea of protecting animals and implemented the system of "confiscating hunting knives". During the 300 years of Edo period, there was no war. During this period, people were happy with their contentment and created the prototype of Samurai Japan.
After that, Sun Yat-sen, known as the father of China, Shokiki Umeya who financialy fupported Sun Yat-sen, and other Japanese made contributions to the liberation of Asia. But the opposite ideology forms a force that juxtaposes its position with the ruthless United States. Then Japan invaded Asia and forced the country to defeat. Then Japan immediately changed his consciousness and reached an alliance with the United States.
Japan should, at an accessible speed, make clear that by setting up a hypothetical enemy country and stepping into war did force itself into to danger. And it should carefully investigate and publish the negative heritage of mankind (including, of course, the victims of atomic bombs in Hiroshima and Nagasaki). From the basic point of view of destroying the ecology and exhausting the earth's resources and biological life, Japan should take the lead in the movement of abolishing war. At the same time, the Self Defense Force should be reorganized and work only as an emergency relief team for the natural disasters occurred in the world. We should also take these practices as the foundation of Japan's security guarantee and take practical actions as an eternal neutral country.
In this way, the United States and China, which are willing to use force to fight upstream, can realize what is really great and powerful, what is good for people’s people's livelihood such as art or medicine. That is the role Japan’s diplomacy should take, as Japan is the 3rd largest GDP country.
Many Americans also have doubts about the use of force to maintain the strongest country, with the slogan of "America First", and feeling stuck. If Japan ask them to build true future oriented alliance, I believe that people who want to be proud of liberty will revive their frontier spirits based on the liberty to restore the spaceship Earth.
China holds high the policy banner of "five in one", in which culture is defined as "soul". This thought and Confucianism influence each other, and emancipate desire, emancipate mankind, many miscellaneous, diversity have rigorous difference. The difference is similar to "freedom and liberty". They think that they are the host of human beings, and they will definitely let the people on the spaceship Earth. According to the history and the situation, this is also an inevitable choice.
The problem is skepticism between two countires, “ you have to risk it to take a biscuit”. Japan should become an eternal neutral country, keep balance with EU and other countries, and relieve their skepticism. This challenge must be dealt with someday, somebody, because problems such as the earth's environment, the preservation of the ecosystem, infectious diseases, and North-South problem are common topics for human beings, and Japan should undertake a role to unify human beings to solve them.
These are the "general direction of the world" that I described, and of course, the direction that Japan should confirm. If it is adopted, young people in Japan can sign up to join the relief team at a time when the world is in crisis. But I also know that it can be a dream far away and hard to realize.
In the future, natural disasters such as world pandemics may occur frequently on the earth as a natural phenomenon. Therefore, sooner or later, human beings should transfer their consciousness to "there is only one earth" and realize the bold solutions.
In addition, Japan's position is extremely backward in its food self-sufficiency rate. In order to make up for this fatal shortcoming, action must be taken as soon as possible to find the next way to live (that is, the value of existence in the world, and the basis of security). If the time comes, please remember the "general direction" proposed here, which is in line with the dream of Samurai Japan.