新たな目標を1つ。過日の不具合・左足の耐えがたき鈍痛の治療結果(快癒)を報告したくて妻を煩わせ(運転してもらい)、再訪した。そのついでに、2人は「夜分に脚がひきつる」症状を訴え、妻は「骨密度の低下が気になっている」ことを訴えた。
前者は共に「お齢のセイですよ」でチョン。だが、後者の検査はヨカッタ。予期せぬ疾患の発見に結びつた。2方向からのレントゲン検査で、知らない間に(2つの背骨が)圧迫骨折していたことが分かった。背中の筋肉を鍛えないと「やがて腰が曲がり」、そのうちに「腰痛の原因になる」と知らされた。「さあ大変」。妻はかねがね猫背になりたくない、と気にしていた。
「肝心の骨密度は」と妻が気づき再検査、結果は「心配ない」だった。
後日、出張先でのこと。ホテルでさまざまな新聞に目を通し、3紙目で幸運に行き当たった。最初に手に取った産経新聞では、アメリカの旅客機が皇居の上空を飛んだが、それは間違ってのこと、と知った。次に、朝日新聞を手に取り、ある栄誉(公文書改ざん報道の業界表彰)に恵まれていたことを知った。それは同紙が政権に嫌われる原因の1つだろうが、それは戦時中の反省の賜物だろう。
朝日新聞は、たしか敗戦翌日に、1つのケジメ事件を生じさせている。政権に寄り添った記事で民衆を惹きつけ、欺いたことを恥じて辞した記者「むのたけじ」を輩出した。ジャワ島で軍のありようを見た「むのたけじ」はその後、冊子『人類が戦争と決別する日』を出したことなどを思い出しながら、3紙目の毎日新聞を手に取り、そのペイジをくりはじめた。
すぐに目に留まったのが「『女性の背骨の異常』に気をつけよう」との全紙広告。自己診断でその危険度を知り得る資料を無料で進呈する、とあった。その資料を取り寄せる手はずを整えた上で、私は向こう1年間の自己目標を見定めた。妻の背中にシッカリした筋肉がついているように助成すること、を誓った次第。