名医と私淑。名医と私淑するお二人には共通点がある。科学者の域に留まらず、思考の幅を哲学的な域にまで広げた人、と私には思える。
わが国医療業界のシステム的欠陥に気付いたのをキッカケ(?)に、医局(封建的と私にもは見える)の存在や、医療基本法がない弊害などを嘆き、その改善に心身を砕き、達観した人。この名医とは、既に2度の海外旅行の機会を語り合っている。
片や、己の限界(今日の病気との格闘は、人類が医学的に克服していない疾患とのせめぎ合い、とでもいった捉え方をする医師、と私は見る)を嘆いたのをキッカケ(?)に、人間そのものと取り組み始め、人知の及ばぬ自然への畏敬の念を謙虚に深めた人のように感じる。医者の宿命は、人知が克服していない心身の疾患との戦いであり、患者の生きる力(精神力や免疫力など)との協働と見る。この名医とも、海外旅行をご一緒出来ればと願い、画策しはじめている。
要は、お二人ともに、病を「ヒト」の問題である以上に「人」の宿命としておられる。共に、医療の民主(患者の主体)主義を尊び、自然の摂理に謙虚だ。私淑する。