月初めの午後だった。この日は13時に別の来客があり、若い2人(未来&裕一郎のご両名)にも後学のために陪席してもらった。2時に岡田さん、次いで知範さんを迎え、前もって事情を話してあった来客に入れ替わってもらい、映画会に。
最初の映画は岡田さんご推奨の『コンテイジョン』。感染症の脅威と恐怖を描くアメリカ映画だった。9年前の作品だったが、コロナ騒ぎを彷彿させる内容で、ヒヤリとされた。アメリカでは、このたびのコロナ騒ぎで銃の売り上げが急増したが、その緊迫感を実感。人口を密集させる都市の恐ろしい一面に思いをはせた。
この最中で妻が志賀さんの来訪を告げた。ミツバチの師匠が巣箱の点検だったが、映画を始めてもらったばかり故に、初めての、そして最後になって欲しいと願いながら、失礼をした。後刻の妻の伝言によれば、ハチは元気だが、巣はまだ小さい、とのこと。
この日も私は2本立てを希望し、中休みを少し入れて、『ナイロビの蜂』を観た。原作はイギリスの作家が2001年に発表した小説だが、映画化は2005年。ケニアのナイロビに駐在しているイギリス人外交官が、弁護士であった妻が何者かに殺害され、その真相を追う。その背後には製薬会社の陰謀が絡んでいた。
資本主義社会は、製薬会社にまで手段と目的を見間違わせてしまい、人の命を疎かにさせるようだ。当月は、新型コロナウイルス騒ぎの活かし方を構想する「総仕上げの一カ月」に、と願っていたので、PCの前に陣取る時間が多かったが、この2つの映画もとても良いインターブルになり、かつ貴重な刺激を授かる機会になった。
このところ、ジョンズ・ホプキンス大学の名を、新型コロナウイルス感染状況問題でよく耳にするが、関東軍731部隊の資料をこの大学が引き継いだのではないか、と下司の勘繰りもした。